のどのつかえ感や不安感などに
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)は、よく使われる代表的な処方の1つで、漢方において気滞※1 と呼ばれる病態に用いられます。気滞は、のどのつかえ感や息苦しさ、不安感、抑うつ気分などが代表的な症状で吐き気などの胃腸症状を伴うことがあります。まじめな人、とくに女性に多いといわれていますが、男性にもよくみられます。
構成生薬のハンゲ・コウボクは、気逆※2 を治す作用があり、ソヨウはうつうつとした気分を発散させる作用があります。“のどのつかえ感があるか”が処方選択の条件ですが、この症状がない場合でも“ささいなことが気になる”“不安感がある”“抑うつ傾向”などのストレス症状を目標に処方選択できます。

※1 気滞:気がうっ滞することで、喉がつまる感じを訴えることが多い。「気うつ」ともいう。不安や抑うつ状態でみられ、咽喉の粘膜の過敏・筋肉の過緊張に由来すると考えられている。
※2 気逆:気が下から上に突き上げてくるように逆上すること。症状として、のぼせ、イライラ、発作性の頭痛・めまいなどが見られる。
